友禅染めの作り方
手描き友禅染がま口・ティッシュケースの作り方
「友禅染め」という言葉を知っている方でも、その制作工程をご存知の方はあまり多くないかも知れません。
ここでは、当ショップで販売している商品がどうやって作られているのかを簡単にご紹介します。
技法としては、手描き友禅(糸目友禅)という技法を使っていて、手描き友禅着物を染色する場合と
ほとんど同じ工程で作られます。
友禅染がま口・ティッシュケース制作工程
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絹織物の準備 西陣織 | → | 構想 | → | 図案描き | → | 糸目糊置き | → | 伏せ糊置き | → | 引き染め | → | 蒸し ・ 黒地は伏せ糊落とし | → | 影付け ・ 色地のみ | → | 蒸し ・ 伏せ糊落とし | → | 彩色 | → | 蒸し ・ 水洗 ・ 糸目糊落とし | → | 必要に応じ 顔料描き | → | ガ | ド加工 | → | 縫 製 加 工 |
以上のような工程で作られていますが、黒地商品の場合は7(蒸し・糊落とし)の工程から直接10(彩色)
の工程へ移ります。ここからは図案の工程から、写真を交えてご紹介します。
■図案描き(悠友禅)
| 染めたい絵柄のモティーフが決まったら、作ろうとしている物に合わせて、絵柄の大きさやバランスを考え描いていきます。例えば、ショップで販売しています、ポケットティッシュケースの場面から、絵柄が大きくはみ出したり、逆に小さすぎたりしないようにバランスに注意しながら描いていきす。 |
![]() | 図案を描く紙は模造紙を使っています。 マンガなど描くのと同じ要領で鉛筆で下書きをしてGペンで仕上げていきます。ペンは基本的にボールペンでもサインペンでもかまいませんが、図案が乾いても生地に触れたとき生地を汚すような素材のものは避けます。 ちなみに、着物の図案の場合、生地に直接、青花で絵柄を描く場合もありますが、現在ではあまり一般的な方法とは言えません。 |
■糸目糊置き(業者へ依頼)
![]() | この糸目糊置き工程の一番の役割は、絵柄を手描き染めするときに、染料液が絵柄の外ににじみ出ることを防ぐこと、つまり防染にあります。手描き友禅が、絵柄を自在に手描き染め出来るのはこの工程があるからといえます。 左の写真は図案(下)の上に、生地(上)を重ねて下からライトを当て、糸目糊置きの準備をするところです。 | |
![]() | 糸目糊は現在ゴム糊が使われています。 ちょうどデコレーションケーキの飾りつけに生クリームを絞る作業に少し似ています。 下からライトを当てることにより、下の図案が生地を透けて見えます、写った図案に沿って、ゴム糊を入れた専用の道具で、生地に糸目糊を置いていきます。 | |
![]() | ![]() | 左の写真が糸目糊置きされたもの、分かりやすいように地色を引いた写真を使いました。右が図案です。 |
■伏せ糊置き(業者に依頼)
![]() | 伏せ糊置きは、糸目糊をおいた絵柄全てを伏せ糊で伏せて、地色を引く時に染料液が柄に入り込まないように防染するための行程です。 左の写真は生地に糸目糊置きと伏せ糊置き加工を施したものです。 |
![]() | 伏せ糊の原料は餅米粉を主体としたでんぷん糊が使われ、ネバ糊として販売されています。 この作業は糸目糊置きと同じような道具を使って置きますが、糊の厚みをかなり厚くしないと絵柄場面に染料が入り込んでしまい、仕上がりに大きく影響しますのでやはり重要な工程といえます。 伏せ糊がしっかり乾いたら、次の工程引き染めの工程に移ります。 |
■引染め(業者に依頼)
![]() | 伏せ糊が乾いたら、地色を染める引染めの工程に移ります。引染めをする場合、12m〜16mの広いスペースを必要とするので、一般的に専門の引染め工場に依頼します。染めてもらいたい色はあらかじめ端切れなどで指定して依頼します。 *注・左の写真の商品は、ショップの商品とは無関係です。 |
![]() | 左の写真は、糸目糊置き、伏せ糊置き、引染めの 工程が終わった状態です。 |
![]() | 左は、上の生地を裏から見た写真です。 |
■蒸し・黒地は伏せ糊落とし(業者に依頼)
| 引き染めが終われば、次は蒸しの工程に移りますが、蒸しを行う目的は主に次の2つに分けられます。 【1】染料の生地への定着 引染め、手描染めにかかわらず、蒸しをする前の染料と生地との関係は、ただ生地の上に染料が置かれているだけの関係にあります。それを高熱の蒸気で蒸すことにより、初めて生地に染料が定着されることになります。 【2】染料の発色 染料は、蒸す前と蒸した後では、その発色に明らかな違いがあります。特に色の彩度は染料によっては大きく 変化するものもあり、その意味では蒸すことで完全な発色が得られるということになります。 |
![]() | 黒地の地色の場合は、蒸しの工程に引き続いて、伏せ糊を流水で洗い流す水元の作業を行います。この作業も蒸し業者が行います。黒地の生地はここから直接彩色に移ります。 *写真は糸目、糊伏せ、引染め、蒸し・糊落としまでの加工を行った貝合わせの商品です。 |
■影付け・色地のみ(悠友禅)
| 影付けの工程は、糸目糊置き、伏せ糊置き、引染め、蒸し、を経てとりかかります。 この作業も手描き染めになりますが、現在この技法に関しては、特許申請中ということもあって、その詳細の公開は控えさせていただきます。何卒ご了承ください。 |
■蒸し・伏せ糊落とし・色地のみ(業者に依頼)
![]() | 影付けをした生地は、再び蒸しをします。 これは、一度目の蒸しのところでご説明したように 、影付けに使った染料を生地に定着させるための蒸しになります。 蒸しが終われば、伏せ糊を流水で洗い流します。 |
![]() | 左の2枚の写真は、糸目糊置き、伏せ糊置き、引染め、蒸し、影付け、蒸し・伏せ糊落とし、の工程を経たものです。 この工程が終わると次は彩色にとりかかります。 |
■彩色(悠友禅)
![]() | ここから彩色に入りますが、まずは色合わせという作業をします。染料は主に酸性染料を使っていて、元となる色(原色)は赤系、青系、黄色系を基本とした複数色を混ぜ合わせて作ります。、 色合わせは友禅染めにとって最も重要な作業のひとつになります。大切なことは、”どういったものを作るのか”を考える構想の段階で、絵柄や絵柄の色合いや彩度、又、それと組み合わせる地色の色合いや彩度など、全体イメージをある程度自分の中で持っておくということです。 最初の作りたかった絵柄のイメージに沿って、色合わせをしていきます。 |
![]() | 色合わせが終わると彩色に入ります。 最初は生地の状態を探りながら少しずつ彩色していきます。生地によって糸目糊を超えて外に染料が浸透しやすいものや、逆に生地に染料が浸透しにくくて彩色しにくいものがあり、染料が浸透しすぎる生地の場合は、生地にふ糊などを引いて浸透を抑えたり(地入れ)、逆に浸透しにくい場合は、浸透剤などを染料に入れて彩色したりします。 *写真の花札柄は生地の歪みが絵柄の歪みになって見えますがご了承ください。 |
![]() | 彩色する道具ですが、一般的に片羽刷毛(かたはばけ)か友禅筆、又はその両方を使います。片羽刷毛は穂先が斜めに切られていて、穂先の長いほうに濃度の濃い染料をつけてぼかします。 又、細かい線などを表現する場合は細筆も合わせて使いますが、道具はそれぞれの職人が、使いやすさによって任意に選びます。 |
![]() | 染料には、にじみ止めの糊をまぜて使いますが、糊の使い方によって、いろいろな表現も可能になります。 にじみ止めには、カゼイン溶液、ふ糊溶液、市販の泣き止め液などがあり、どれを使うかは人によって違います。 |
![]() | 黒地も同じように彩色します。 |
■蒸し・糸目糊落とし・水洗(業者に依頼)
| 彩色を終えた生地は最後の蒸し、水洗、と共に最初に置いた糸目糊を落とす作業に入ります。上記でも説明しましたが、彩色した染料を生地に定着させる事と、完全な染料の発色を促すための工程になります。 着物の場合はこの工程の後、ゆのし(蒸気を当てて生地のしわを伸ばす作業)をして仕立てなどへ行きますが、ここで使っている生地は西陣織りの厚手のものですのでゆのしはしません。 |
![]() | 図案、糸目糊置き、伏せ糊置き、引き染め、蒸し・水洗、影付け、蒸し・水洗・伏せ糊落とし、彩色、糸目糊落とし・蒸し・水洗、の工程を経て、仕上がった蝶の絵柄です。 |
![]() | 生地の基本的な加工はこれで終わります。 必要に応じて顔料仕上げなどがあれば、この段階で顔料描きを施します。 |
■顔料仕上げ(悠友禅)
![]() | 左の写真は顔料の原色です。 染料と同じように色合わせをして、それにバインダーを混ぜて使います。 顔料で彩色後は蒸しに入れる必要がなく、アイロンなどで熱を加えれば生地に定着します。 |
![]() | 市松人形の顔は、直接顔料で描いていきます。 とても神経を使う仕事です。 |
■ガード加工(業者に依頼)
| 最後に染めあがった生地にガード加工を施して、生地の制作は終わりです。 出来上がった生地を縫製加工業者さんに持っていき、商品に加工してもらいます。 |







































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